憲法改正を掲げる安倍内閣に、思いもよらない事態が勃発している。
宗教団体『天理教』(本部=奈良県天理市)内に組織された『天理教平和の会』(長谷川俊夫会長)から、憲法九条擁護を求める書簡が安倍内閣の閣僚たちに送付されたのだ。
書簡の送付先は柳沢伯夫厚生労働相、甘利明経済産業相、久間章生防衛相、高市早苗内閣府特命相、伊吹文明文部科学相、長勢甚遠法務相の6閣僚。
宗教団体が平和活動に関わること自体は珍しいことではない。だが、同教団の広報誌によれば驚くことにこのセンセイ方は、いずれも天理教の熱心な信者。柳沢、甘利、久間、高市センセイは信者資格を表す「ようぼく」、伊吹、長勢の両氏は、本部で教理受講中の信者を意味する「別席運び中」なる肩書きを持っているというのである。
信教の自由は憲法の保障するところであり、閣僚たちがどの宗教を信じるかは全くの自由である。
だが、現内閣に6人もの信者がいるのは驚きだ。これが事実なら、天理教は公明党の支持母体である創価学会に勝るとも劣らない影響力を内閣に保持している、とも言えるのではないか。
「週刊実話」